夏は闇の時間が少ないのがよい。
夜が明けるかあけないかくらいの微妙な時間帯が、比較的早くくるので、製作に行き詰ったら散歩に行ける。
私にとって散歩はまさに地に足をつけた考えをもたらすことのできる気分転換方法の一つである。
今は明け方でも幾分暑く、むわっと立ち込める草のにおいと、夜の間に冷却された微かに涼しい風が交じり合って空気が構成されているのがわかる。
そんなひそやかに過ぎていくわずかな間だけしかない空気が楽しい。
その時間、誰も外にいないだろうと思うでしょうけれど、都会?は人が多い。
マラソンしている人、新聞配達、犬の散歩、会社へ出勤のかた等へ出くわすのでちょっと驚く。
みんないつ寝ていつおきているんだ?と私のことはさておき聞いてみたい。
夜明けの散歩が楽しいのは、暑いごく僅かなこの季節だけだと思う。