宮古上布との出逢い

12月に行った宮古島にて宮古上布 の工程見学へ。

圧巻の技術に感動しっぱなしでした。

特に古布が素敵でリサイクルされた作品は最高でした！

お洗濯は、お湯洗いとアイロンだけで洗剤は使わないそうです。

その方法で宮古上布は、100年は持つと言われています。


工程をざっと説明すると、

本番の機織りに入る前に、糸染めの織りをして染めで藍絣を作ります。

できたら織りをほどき、糸の束を作る。

そこから図案通りに絣糸を置いていき、数センチごとに模様がずれていないかをチェックしながら進めていく、、、。

その緻密な作業は、1日に最高で30cmしか織り進められない高度な技術を要するそうです。

ということは着物に仕上げるには、おそらく一年はかかっていそうです。



そんなおそろしく手間のかかった宮古上布は、素晴らしい存在感です。

魅力があるというよりは、そんな気の遠くなる緻密な工程を通り過ぎて、魔力に近いものがあるとさえ感じます。

どこの産地でも手織り布をみて思うことは、その布が霊的に優れた存在であるということです。

触れた時に、布が包みこんで守ってくれる感じが伝わってくるのです。

感覚的な話ですが、作品をみていると、同じ布を扱う作り手として私にも同じ感覚が備わっていると感じ、作品作りで見習うことばかりが浮き彫りになってきます。



そんな宮古上布の古布ハギレを買いました。
ボタンやアクセサリーなど、今後の作品のどこかに登場する予定です！

どうぞお楽しみに！