お礼を書いていたら、とても長くなってしまいました、、。

完全予約制展示会 「ひそやかな展示 VOL.4 〜梅春〜」が無事に終了いたしました。

展示スタートあたりから東京も寒くなってきて、風邪やインフルエンザで倒れていく人が多い時期だったようです。

そんなことで、予定のキャンセルがいくつかありましたが、なんとも丁度よく、そこに新たな予約が入ったりして、おかげさまで最後まで順調に終えることができました。

今回は、完全予約制ということもあり、一人ひとりに、じっくり作品をご覧いただけて、ご試着頂けて、本当に嬉しかったです！

これも、完全予約制展示の良いところだな〜と思います。

お会いできた方々とは、必然のタイミングでお会いしたような気がいたしました。


お客様の視線から、作品を愛でて下さっているのがよく伝わってきました。

帰られたあとに数日経って「忘れられないので、あれはまだ売ってますか？」とか、
「もう一度試着しに行って良いですか？」などのお問い合わせや、
「作品が素敵で相当インパクトが強かったみたいで、夢の中でその作品を着た人たちと出逢ったの。」というメッセージまでいただき、嬉しい限りです！

それから、すぐに購入できないけれど欲しい宝石に対しては、「私がいつか買うから待っててね。」と石に挨拶されている方が多く、石を大事にしてくれる様子が微笑ましかったです。


幼少期からアート畑で育ってきて、洋画、版画を経由して、ファッションの世界に飛び込み、素晴らしい恩師に出逢えたことで、ますます自分の道を進もうと「着られるアート」のような(？うまく説明できずにすみません)概念になって今に至りますが、服の新しい在り方を少しでも提案できているようでしたら、何より幸せです。


平面(絵画)に向き合っていた頃から、「アートはなぜ着られないのか？」と言う疑問がありました。

面白い服、楽しくなれる、ワクワクする服が着たい。

日常を豊かに送るためには、心が豊かになるものを身につけていたい。

そんなことを少しでも具現化したい、という思いで制作しています。

今回、少なからずその想いが伝わっているのだな〜という手ごたえがありました。


今ではすっかりアートを通り越して、自然の美しさに心を奪われています。

わずかでも自分の作品が、自然の美しさに近づけるよう、努力中です。

作品は日本においての手作りであり、海外の大量生産でなく、パターンや生地やらの細部までを作品ごとにこだわってデザイン制作していく、、、となると、ファストファッションが台頭する世間からすれば、決して価格は安くはないと思いますが、内容に合った適正価格であるよう、努めています。

そうして仕上がった作品に、魅力を感じてくださり、理解して身につけて下さる方々に出逢えていることは、まさに奇跡であり、私の人生の宝だと思っています。

亀のように、吸収と進歩ののろい私ですが、これからもたくさんワクワクするものを提案できるように努力していきます。

長くなりましたが、本当にありがとうございました。

次は4月下旬頃 「初夏の装い」を予定しております。

どうぞお楽しみに！

@LA,USA