石をお返しすること

仲間として、友として、あるいは導き手として活躍してくれた石が、灯のようなエネルギーになっていたり、応答がなかったりと、何かがこもってエネルギーが変化して感じられる時があります。

そういう時にはホワイトセージや天然水等で浄化をし、本来の石のエネルギーになるよう最善を尽くします。
しかしそれでも、石が本来の姿に戻らないこともあります。
その場合には、その時期に必要な役割を全うしてくれたことに感謝をし、石とお別れをしなければなりません。

石とのお別れは、捨てるということではなく、感謝を持って大地にお返しするということです。

石は鉱物であり、鉱山で採掘されます。
鉱山は山ですから、当然土があります。
すなわち土の中にお返しすることは、石にとってはもといた場所である自然界に帰れるという喜ばしいことでもあるのです。
そしてとても長い年月をかけて分解、再生され、必要とする誰かの元へ行くのです。

ですから返す事は、ゴミをごみ箱に捨てる事とは意味が異なります。
生きていたものを生まれてきた場所に返すのですから、人間と同じです。
人間はなくなったからといってごみ箱に捨てませんよね。
それと同じように、自分の為に働いてくれた石を丁寧に自然界へお返しする事が、感謝の気持ちを現すことでもあります。

そのために必要な事と手順は、
絹の白い綺麗な布に石を包み、感謝を伝えながら土に埋葬することです。

注意！！
布は天然繊維でないと土の中で分解しません。
絹は高級品ですので最上の感謝を表現できます。
白は浄化、清潔感の象徴です。

よくある質問は、
｢絹の布でなければダメですか？
布ならなんでも良いですか？
布を買わないとならないのでティッシュでも良いですか？｣です。

これはまず、ご自分が亡くなった時に何に包まれたいかに置き換えて考えられると一番わかりやすいかと思います。

上の「注意！！」をお読みになり、感謝すべき対象の石をどのように扱いたいかをご自身に問いかけてみて下さい。
石とどのような関係を結んできたかがわかり、

理解すれば自ずと答えは出るはずです。

このように然るべき方法で返す事が出来れば、喪失感はあるものの、次第に心と思考の整理もつきます。

石が担ってくれていた事の意味もわかるようになっていきます。

それが、新しい石や人、物事との出会いを作るきっかけにもなります。

そういった良い連鎖が、さらなる幸せを呼び寄せていくと思います。